人と比べることで成長できる人とできない人
人間の根幹について思うのですが、常に競争したがる、比べたがる傾向があると思います。ホモサピエンスは社会的な動物ですから、常に他者との比較を行いたがる。自分の社会的な立ち位置を理解する本能的な理由からだと思われます。しかしそれが苦悩を招くというのは疑う余地がありません。アドラーは全ての悩みは人間関係から生まれる云々かんぬん言っていたように記憶していますから、多分そうです。
その他者比較をポジティブに生かせれば良いのですが、そうできない人種がいます。私がそうです。「他人より自分にはここが足りてないな、よし頑張ろう」と思えない。「あ〜人よりできない。無理無理やめてよ」とパニくり落ち込みます。
そういった傾向の人間は、もう他人とあまり関わらない方が良いのではないかと思います。関わらなければ、比較ができないのですから。人間というのは本当に些細なところまで他者比較を行いますよね。容姿から経歴、能力全てを他人と比べます。「私はこれで良いのだ!」と思えない。
読書の理解度で勝手に比較を行い、勝手に落ち込むということを私はよくやります。一回読んだだけなのにめちゃくちゃ丁寧に、正確に解説しているところを見ると自分の能力の低さに嫌気がさします。だからそういうのは見ない。
書評のブログも、動画チャンネルも見ません。そのほかの劣っているな〜というコンプレックスを刺激する物も徹底して見ません。視覚からも聴覚からも完全にシャットアウトします。
「そんなんじゃ成長できないよ!」という意見もあると思いますが、どうでも良いのではないでしょうか?成長なんてしなくてもいいし、心の平穏こそが一番の優先では?と思います。どうせ生きとし生けるものは確実にいつか死ぬのですから、あまり力んでも仕方ないのでは?まあ個人の自由なのですけれども。